波板の小舟の歌と宗前すみれ

はじめまして。私は札幌在住シンガーソングライターのソウゼンスミレです。
2018年8月より波板を応援する活動を行っています。
きっかけは2017年、高校時代からの親友が波板でボランティア活動をしていたことから、波板と第二勝丸のことを知ったことでした。

震災当時は15歳で、何も出来ない自分に悔しさを感じていた私。22歳になり現地で活動している親友の姿を見て「今の自分だからこそ出来ることがあるのではないかと」と思い立ち、2017年秋に波板へ向かいました。
初めて被災地を訪れ、住民の方のお話を直接聞かせて頂きました。

「こういった大きな災害が起きた時には、自国だけじゃなく世界で助け合わないといけない。
今回は自分たちが助けてもらったから、次は自分たちが助ける。この事を船を通してたくさんの人に伝えたい」

私がシンガーソングライターとして出来ることは"伝える"という事。
その想いを伝えるお手伝いが出来たら、と"波板の小舟の歌"を作らせて頂くことに決めました。

制作には約半年かかりました。
言葉選びや表現、この1曲から伝えるべき事に悩み何度も歌詞を書き直し、悲しみよりも希望と優しさを感じてもらえるようにメロディーを作りました。
そして私の気持ちに賛同して下さった関係者の協力を得て、2018年8月1日にミニアルバム"Snowflake"のメイン曲としてリリースすることが出来ました。
その後もたくさんの出会いに恵まれ、復興イベントでの歌唱やラジオ番組のパーソナリティ、現地でのコンサート開催など様々な経験をさせて頂きました。

〜新たな活動〜
ライブでは出会えない方にも知ってもらうために、
「絵本"帰ってきた小船"を道内の様々な場所に置いてもらうのはどうだろう?」と考えました。
波板地区会の方は、「活動の役に立てて欲しい」と私が波板を訪れるたびに絵本を10冊ずつ持たせてくれます。
私は今までそれをライブ会場で販売してきましたが、もっと効率よく沢山の方に伝える方法として、北海道に絵本を散りばめたいと思いました。
しかし、まだまだ始まったばかり。
私1人では成し遂げることは出来ません。
皆さんのご協力が必要です。
まずは道内100箇所を目指して活動して参りますので、どうぞ皆様の温かい応援とご協力をよろしくお願い致します。

この先波板が"記憶に残るまち"となる事が、
全国の被災地への希望となる事を信じています。

2020.1

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